校内のあちこちで書道美術部の秋の展示会が行われています。ライジング
ヒルや図書館などに、さりげなく絵が展示されていて、楽しませてくれま
す。上の写真の絵はその１つで、タイトルは「7月14日19時22分」。
太陽は沈んだものの、その残照が残っていて、空があざやかなオレンジ色
に染まっています。そして街路はすでに暗闇に。このコントラストがとて
も美しい作品です。
すでに暗闇となった街なみをよく見ると、灰色で描かれた建物が画面中心
からやや左に向かってカーブしている道路沿いに丁寧に描かれています。
道路の右側には、まるでタイムラプスで撮ったかのような光の帯。これが
暗闇の中に存在する人を暗示させているようにも思えます。
時を止めることは誰にもできませんが、絵の中では時を止めることもでき
る。タイトルにはそんな意味合いを感じました。絵の美しさにしばし時を
忘れた作品でした。
福力