Flat earth theoryをご存じでしょうか。文字通り、「地球は平らだという説」
です。地球は丸くなんかない、北極を中心とした円盤形で、円の外側は、高
い氷の壁で囲まれている。太陽と月の直径はそれぞれ52kmほどである。
これ、古代の人々が言ってるんじゃありません。現代のアメリカ合衆国でこ
の説を信じる人々が増えているといいます。思わずほんと？と思ってしまう
のですが。彼らはもちろんアポロ宇宙船が月に行ったことも、「あれはスタ
ジオで撮影された、フェイクだ」と言うのだそうです。科学の全否定とも言
えるこの説、なぜ現代のアメリカで拡がっているのでしょう。
そう言えば、大統領選挙が終わって投票がカウントされた後も、「不正があ
った」と、証拠もなく言い続ける大統領とかぶる気がします。

私たちは実際には自分で確認できないことも、科学者や専門家が説明してく
れれば、普通は納得し理解します。それを「彼らはウソをついている」とは
考えない。しかしそこに疑いを挟むということは、科学や専門家に対して不
信感をもっているということなのかも知れません。
トランプ大統領は大統領選挙に敗れたものの、相当な票を獲得しました。そ
して今も相当な数の人が、選挙中に陰謀があったと信じています。陰謀説を
信じる人々の根っこには、エリートやエスタブリッシュメントに対する反発
があるような気がします。ただ、これほどまでに科学を否定し、マスメディ
アが報道することも信じないとなると、民主主義は成立するのでしょうか。
※https://www.youtube.com/watch?v=06bvdFK3vVU（地球は平らだと信じ
　る人々のレポート）
福力