受験生とゲストのみなさまへ

2022年05月16日

3つの言葉がけ

東京の、元麹町中学校で校長を務められた工藤 勇一先生の著作の中で、学校の教員や子育てをされている保護者に参考になるような、子どもへの「3つの言葉がけ」が紹介されていました。工藤先生は、子どもの自律を重視した教育改革に先進的に取り組まれ、マスコミにも大きく取り上げられています。

 

工藤先生が言う、子どもに何かトラブルが起きたときにかける言葉とは以下の3つです。

  1.「どうしたの?」

  2.「あなたはどうしたいの?」

  3.「何かできることはある?」

 

第1の「どうしたの?」で、子どもの困っている状況を言語化してもらうのですが、何か問題があっても、頭ごなしで叱らないことが重要です。

第2の「どうしたいの?」で、子どもの意志を確認します。自分の置かれた状況を解決するための方法を、頭の中で考えてもらうきっかけとなります。

第3の「何かできることはある?」で、問題解決の手助けをします。実際には大人から選択肢を与える形になることが多いと思いますが、どんな支援を受けるのか、もしくはそもそも手助けを受けないのかを判断するのは子どもであるということです。

中学生を想定して書かれていると思いますが、高校生に対しても参考になると思います。

 

3つの言葉がけを大人が繰り返すことで、子どもに常に自己決定の機会を与えていくことになり、そうすると自ずと自信と主体性が付いてくるというわけです。

ぜひこの一つの指針を忘れずに、大人が子どもたちに日々声がけを続けていく必要性を改めて思いました。