受験生とゲストのみなさまへ

2023年04月8日

2023年度 第一学期始業式あいさつ

 生徒の皆さんおはようございます。本日、1学期の始業式を迎えました。昨日入学式を終え中高合わせて333名の新入生を迎え、本日、全校生約950名がそろいました。令和5年度の学校生活が始まります。

 生徒の皆さんには、ぜひ他者に対する思いやりの気持ちを忘れず中学校生活・高校生活を送ってほしいと思います。

 先月、日本中が熱狂した野球のWBCでこんな微笑ましいエピソードがありました。侍ジャパンが1次ラウンドで対戦したチェコとの試合で、その日先発した佐々木朗希投手がデッドボールを与えてしまいました。160キロを超えるストレートです。大事には至らなかったのですが、そのことをずっと気にしていた佐々木選手は、翌日に、チェコの選手が滞在しているホテルを訪れ、膝にボールをぶつけてしまった選手に謝罪しました。その時に自分が所属する球団ロッテのお菓子をいっぱいに詰めた袋を二つ手渡しました。これに対してチェコの選手は「謝罪に来たなんて信じられない。試合に死球はつきもの。日本人は素晴らしい人たちであり、朗希に出会えてよかった」とコメントしています。この行動に対しては、海外でも敬意を込められて報道されました。余談ですが、佐々木選手が登板した3月11日は、12年前に東日本大震災が発生し、佐々木投手が、お父さんと祖父母を亡くした日でした。

 ぜひ、皆さんも、普段の学校生活の中で、周囲への心配りや気遣いを忘れずに行動してください。この3年間、私たちの日常の暮らしに大きな影響を与えてきた新型コロナウイルスですが、5月以降は、学校生活への制限はほぼなくなり、学校行事や部活は従来の大阪青凌の取り組み内容で実施ができると思います。1学期には体育祭が5月に開催されます。もうすぐ準備が始まると思いますが、実行委員の皆さんと高校3年生が中心となって、学校一丸となって、思い出に残る体育祭を築き上げていきましょう。「青春は密」という感覚を取り戻しましょう。よろしくお願いいたします。

 最後に、1学期始業式にあたり、あらためて青凌の良き校風について触れたいと思います。それは「あいさつ」です。今年度も、生徒の皆さんも先生たちも自然にあいさつが飛び交う学校でありたいと思っています。最初は恥ずかしい思いがあるかもしれませんが、クラスメートや先生・来校者に対して、自分からすすんであいさつをするようにしてください。あいさつをされていやな思いをする人はいません。そして心がけひとつで、誰にでもできることです。この自然にあいさつをする習慣が身につけば、学ぶことによって得る教養と同等に、皆さんの将来にとってすばらしい財産となります。あいさつは、社会へとつながっていく第一歩です。ぜひ、今年度も、新入生在校生ともに、この校風を受け継いでいってください。よろしくお願いいたします。

 以上をもちまして、始業式のあいさつといたします。ありがとうございました。