受験生とゲストのみなさまへ

2024年04月8日

2024年度 1学期始業式あいさつ

 生徒のみなさん、おはようございます。一昨日、入学式を終え中高合わせて383名の新入生を迎え、本日、全校生約1,000名がそろいました。令和6年度の学校生活が始まります。

 1学期始業式にあたり、「礼儀正しさ」の大切さについて、アメリカ、ジョージタウン大学の准教授クリスティーン・ポラス先生の著書である「『礼儀正しさ』こそ最強の生存戦略である」という本を参考にしてお話ししたいと思います。この本は2019年に書かれたのですが、日本でも大変話題になりました。

 先生は、20年間にわたり世界中のあらゆる業種に所属する何十万という人を対象に調査を実施し、職場における無礼な態度がいかに多くの人の意欲や能力を損ない、人間関係を台無しにし、結果的に組織に大きな害をもたらすかということを明らかにしてきました。

 そして、長年にわたる研究結果から、最も重要なのは、職場の人間関係を良好に保つことであり、その基礎になるのが「礼儀正しさ」であるという結論に至りました。

 「無礼」な振る舞いが様々なトラブルを引き起こすことについては、職場に限ったことではなく学校においても同じです。

 ポラス先生は、人と接するときに、一人ひとりが礼節を重んじ「礼儀正しく」ふるまうことが最も大切であるとし、礼儀正しい人になるための基本動作を3つ紹介しています。

 一つめは「笑顔を絶やさない」ということです。子どもは平均して1日に400回笑うと言われていますが、大人になるとその回数は激減し、1日に20回以上笑う人は全体の30%にとどまるということです。笑顔は、周囲の人たちを笑顔にし、幸せな気持ちにします。

 二つめは「相手の存在を認め尊重する」ということです。わかりやすく言うと、仲間と成果を共有し、他人に感謝を伝えられる人になるということです。

 三つめは「人の話に耳を傾ける」ということです。人の話をよく聞くことは、人間関係を深める上で大切であるとともに、相手から様々な情報やアイデアをもらえる絶好の機会になります。

 「笑顔を絶やさない」「相手の存在を認め尊重する」「人の話に耳を傾ける」この3つを心がけ、礼節ある人になりましょう。

 

 今の話に関連して、あらためて青凌の良き校風について触れたいと思います。それは「あいさつ」です。生徒のみなさんも先生たちも自然にあいさつが飛び交う学校でありたいと思っています。クラスメートや先生・来校者に対して、自分からすすんであいさつをするようにしてください。心がけひとつで、誰にでもできることです。あいさつをされていやな思いをする人はいません。あいさつは、社会へとつながっていく第一歩です。ぜひ、生徒のみなさんには、この校風を受け継いでいってほしいと思います。よろしくお願いいたします。

 以上をもちまして、始業式のあいさつといたします。ありがとうございました。