2017年07月25日
前回の続きです。
セイン氏は、カタカナ英語には6種類あると言います。
1 日本人が聞き間違えた英語をカタカナにしたもの
例 ミシン(正しくはsewing machine)
2 日本人がイメージで作った言葉
例 OL(正しくはoffice worker)
3 日本人が英語を省略して作ったもの
例 アポ(正しくはappointment)
4 英語ではないカタカナを英語語源と間違ったもの
例 アルバイト(正しくはpart-time job)
※アルバイトはドイツ語(筆者注)
5 元の英語とは意味や使い方が異なるもの
例 クレーム(正しくはcomplaint)
6 英語の綴りを日本風の読み方で使っているもの
例 ウイルス(正しくはvirus)
※私教育新聞 第54号 「グローバル時代のStrategy」(デイビッド・セイン)
セイン氏曰く、このような日本でしか通用しないカタカナ英語を「通じるカタカナ
英語に変えるだけで、日本人の英語は劇的に上達する」と。
確かにそうかも知れません。しかしカタカナというものが、英語を表現するだけで
はなく、それ自身で1つの文化を形成しているだけに、現実にはなかなか難しいこ
とだと思います。ただ、カタカナ英語は日本でしか通用しないものだという意識を
もつだけでも随分と違ってくるのでは、とも思います。
それでは最後にセイン氏がエッセイの中で挙げているカタカナ英語問題から、いく
つかを抜粋して出題します。あなたはこのカタカナ英語を正しい英語に言いかえる
ことができますか?
1 シャーペン 2 ペットボトル 3 ホッチキス 4 コンセント
5 ビニール袋 6 ガソリンスタンド 7 チャック(ファスナー)
※答えは次回に
福力