2019年10月30日
研修5日目の夕刻。今回の研修のハイライトの1つ、フィリップ島へ行きました。
ご存じの方も多いと思いますが、この島はフェアリーペンギンの行進で有名な観光
スポットです。体長30~40cmほどの親ペンギンが、太陽が沈むと海から戻ってきて
子どもの待つ巣へと行進するのです。それを見るために、夕刻から続々と観光客が集
まってきます。
私たちのバスがフィリップ島に入って、まもなくビジターセンターに。この日の1番乗
りでした。センターは、最近建て替えられたとのことで、かなり大規模で真新しいセ
ンターでした。またセンターの入り口には電光掲示板があって、昨日のペンギンの上
陸頭数、時刻などが掲示されています。さらに今日の予想上陸時刻、予想上陸頭数も。
大体、2,000羽くらいのペンギンが夕暮れから深夜にかけて海から戻ってくるそうです。
私たちが着いたのは、まだ明るい日差しの残る夕刻。そこでレンジャーの方に海まで
のボードウォークを歩きながら、途中何度か立ち止まり、このフェアリーペンギンの
説明をしていただきました。その説明の中で、一番生徒たちにとっても衝撃的だった
のが、レンジャーの方が説明のためにもっていた剥製のペンギンのお腹を開いた時で
した。中からでてきたのは、しぼんだゴムの風船、ペットボトルの蓋、日本のお弁当
によくついている魚の形の醤油入れなどなど。子どものために餌をとって帰ろうとす
るペンギンたちが、餌と見誤って口に入れてしまうとのことでした。
日本で定番の魚の形の醤油入れを、真剣な顔で見つめる生徒たち。私もプラスチック
の公害が、こんな地まで及んでいるのかと考えさせられました。
福力