2017年07月28日
前回の続きです。
国語や数学等に限定された形ではありますが、記述式問題が導入されるということが
発表されたことを前回のブログで書きました。
この記述式問題の最大の課題は、どのようにその採点を公平かつスピーディに行うか
ということです。今回の文部科学省の実施方針では、そのすべてが業者に託されると
いうことが明らかになりました。
同時に今年の11月に5万人規模のプレテスト、さらに来年12月に10万人規模のプレ
テストが行われるということも発表されています。
現在のセンター試験の受験者の人数は約50万人です。今年行われる5万人規模のプ
レテストの約10倍の規模になりますので、2021年の実施にやや不安が残ることは否め
ません。
さらに記述式問題の採点が業者に託されるということから、受験料がアップされる可
能性が大きいと思います。ちなみにかつてリスニング問題が導入された時は、受験料
が2,000円アップしました。
次に英語についてです。
英語については、これまでの「読む」「聞く」の2技能に加えて、「書く」「話す」
の2技能を新たに測定することが大きな改革の目玉になりました。そしてその測定に
は民間の検定試験が導入されます。受験可能なのは、高校3年生になった年の年末ま
でで、2回を限度に受験可能とし、スコアの良い方が採用されるということです。
ではその問題点は?
今回も少し長くなりましたので、それらについては次回にまわします。
福力