2018年11月1日
11月1日は、誰が決めたのかわかりませんが、本の日。多分、1の数字が並んでいるのを、
本棚の本に見立てたのでしょう。じゃあ11月11日でもいいんじゃない?と思われる方も
おられると思います。でも、この日はすでにポッキーをはじめ、かなり多くの記念日に
なっているのです。おそらくそれで、まだ記念日に指定されていることが少ない1日にな
ったものと思われます。
さて、そこで本にちなんだ今日のブログ。話題は、今年2月に、惜しまれながら閉店した
東京の小さな「幸福書房」という本屋さんの話です。
本屋さんがある(あった)のは、東京の小田急線の代々木上原の駅前。広さ20坪という
小さな店だったようですが、東京だけではなく、全国にファンがいたそうです。
店は朝8:00から夜11:00まで、365日年中無休。40年間の長きにわたって営業を続けてき
ました。しかし、悲しき世の流れ、最後の10年間は、だんだんと本が売れなくなって、
特に最後の5年間は、店主はガソリン代も惜しんで、家から店まで自転車で通っていたと
いいます。その店主の名前は、岩楯幸雄さん。
この店の変遷を見ると、まるで本をめぐる世の流れを見るようです。全盛期(20年ほど前)
には、1日の売り上げが50万円ほどにもなったといいます。しかし最後の5年間は、一緒に
店を切り盛りしてきた弟さんと、それぞれの手取りが20万円。それぞれの奥さんも手伝っ
ていたので、1人あたりにすると、給与は1人10万円。これが毎日朝8:00から夜11:00まで働
いの給与とすると、本当にやるせないものがあったと思います。次回に続きます。
福力