2020年01月7日
皆さま、新年あけましておめでとうございます。今日は3学期始業式。冒頭の校長あいさつ
を掲載させていただきます。今年もよろしくお願いいたします。
みなさん、新年あけましておめでとうございます。
年末年始、家族や親戚の方々と、そして友人と有意義な日々が送れましたか?
そして昨年末の2学期終業式で、私から読書のすすめをお話したのですが、この休みを通して、
読書に親しんだ人はいますか?また皆さんからおすすめの本があれば、教えてほしいです。そし
て多くの人が、読書の楽しさに目覚めてほしいと切に願っています。
さて、皆さん知っての通り、今年2020年は、東京で2度目のオリンピックが開催されるオリン
ピックイヤーに当たります。先のオリンピックが開催されたのは、1964年。つまり今から半世紀
以上前のことになります。
この時と今年開催されるオリンピックを比べると、その時代背景を含め、さまざまな違いがあ
ります。その1つを紹介します。今から挙げる種目について、1964年と2020年のオリンピックの
大きな違いは何でしょうか?ちょっと考えてみてください。よろしいですか。マラソン、柔道、
レスリング、バスケットボール、サッカー、ウエイトリフティング。
わかりますか?ちなみに、これらの種目は1964年でも2020年でも、正式な種目であることに変わ
りありません。ではその違いとは何か?
実は、1964年の大会では、これらの種目は、すべて男子のみで行われたのです。男子の種目は
全部で126種目。これに対して女子の種目は、たった31種目しかありませんでした。今では考えら
れない大きな違いの1つです。
さらにオリンピックの時代背景も大きく異なります。1964年の大会では、敗戦から復興した日
本をアピールするのが大きなテーマでした。太平洋戦争の終結は1945年、それからわずか19年で
オリンピック開催につなげたのは、今考えると大きな驚きですが、さらにこの舞台を日本は復興
の大きなアピールの機会として考えました。そしてオリンピックに間に合うように、いそいでつ
くられたのが何か、わかりますか? そうです、東海道新幹線です。東海道新幹線が開業したの
は、1964年10月1日。オリンピックの開催は同年10月10日。まさにぎりぎりのタイミングで間に
合ったのでした。
一方、今年開催されるオリンピックのテーマの1つになっているのが、サステナビリティです。
サステナビリティとは、持続可能性という意味です。かつてのオリンピックのように、道路をつく
ったり新幹線を走らせたりという経済発展最優先ではなく、いかに資源を無駄にせず、コンパクト
に大会を開催するかということが、大きなテーマになっているのです。このように時代背景をみて
も、前回のそれとの大きな変化を読み取ることができます。
さて話を戻します。今年のオリンピックの開催期間は、7月24日から8月9日です。今、世界中の
アスリートが、この時期に焦点をあわせてトレーニングに集中しています。そして自らのパフォー
マンスを、競技本番の時にベストにもっていけるようにコントロールしようとしています。その彼
らにとって克服しなければならない大きな課題が、いかに緊張をせずに、平常心を保てるかという
こと。メンタルトレーニングです。
高校3年生は、まもなくセンター試験、私立大学一般入試、国公立大学2次試験と、入試本番の
時期を迎えます。アスリートと同じく、当日、いかに緊張を和らげ、平常心で臨めるかが大きな課
題ですね。今日は時間がないので簡単に言いますが、ポイントは呼吸です。問題に向き合う前に、
ゆっくりと深呼吸してみてください。自らのメンタルをリセットし、平常心を保つ助けとなります。
そうして、これまでの努力が実を結ぶよう願っています。頑張ってください。
最後になりましたが、2020年は、大阪青凌の校地移転の年でもあります。自分の通っている
学校が、その校地を移転するというのは、教員にとっても生徒にとってもなかなかないことです。
新しい校地、島本で地域の人々から愛される学校となるよう高校1年生、2年生、そして中学生の
みなさん、協力をお願いします。
それではこれで第3学期始業式の私の話を終わります。ありがとうございました。