校長ブログ

2018年09月25日

高齢化社会

先日、厚生労働省から発表された日本における100歳以上の人口数。ニュースを聞かれ
た方はもうご存じでしょうが、その答えは次のうちのどれでしょうか?

 

①約7百人
②約7千人
③約7万人

 

正解は③の約7万人。正確には、「老人の日」の15日時点で6万9785人となります。こ
のニュースを聞いて、驚かれた人も多かったのではないでしょうか。さらにその約7万
人のうちの88%、6万1454人が女性です。
日本経済新聞電子版(2018.9.14)によると、「100歳以上の高齢者は国が表彰制度を始
めた1963年は153人だったが、98年に1万人を突破。年間3千人ペースで増加を続けて
いる」とのことでした。年間3千人!私たちの予想以上のスピードで高齢化は進んでい
るようです。
最近読んだ本(「医者が教える食事術」ダイヤモンド社)には、長生きできるかどうか
は、持って生まれた体質よりも、「食事をはじめとした生活習慣」が大いに関与してい
るとありました。その本からの孫引きになって恐縮ですが、アメリカの「ナショナル・
ジオグラフィック」誌の記者であるダン・ビュイト氏が、長寿者の多い地域をレポート
し、世界中で以下の4つの地域を挙げておられるそうです。

 

・イタリアのサルディーニャ島中部
・日本の沖縄北部
・アメリカのカリフォルニア州ロマリンダ
・コスタリカのニコジャ半島

 

先の日経新聞の記事には、都道府県別の100歳以上の人口ベスト10が挙げられているの
ですが、そこに沖縄県は見当たりません。実は、沖縄県では、北部が「ゴーヤを日常的
に摂取するなど昔ながらの食生活を維持」(「医者が教える食事術」)しているのに対
し、南部はアメリカの「ファストフードやランチョンミートを多食し、肥満者が増え、
心臓疾患で早死にする人が日本で最も多く」(同上記本)なっているとのことです。
この沖縄県での状況は、日本全体にもあてはまると思われ、そう考えると、今後も長寿
の人が右肩上がりで増えていくとは言えないかも知れません。
福力