2018年11月27日
今日のGoogleの画面を見て、はっとしました。どこかで見た絵だ。
そうか藤田嗣治かと。カーソルを合わせてみて、今日が藤田画伯の誕生日だと
知りました。
先日、京都国立近代美術館で開催されている「藤田嗣治展」を見に行ったばか
りだったので、この猫が机の下から顔を出している絵が頭の中に残っていたの
です。
入り口で音声ガイダンスのレンタルをして、館内をゆっくりまわって彼の絵画
を鑑賞しました。藤田のいろんな作品が、日本国内のさまざまな美術館は言うに
およばず、フランスからも多数、集められていました。
現代の視点で見ても、かなり個性的な藤田。この個性で当時を画家として生きて
いくのは大変だったろうなと感じました。
日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、そして太平洋戦争。彼が生きた時代、日
本は戦争につぐ戦争を重ねた時代だったからです。
アッツ島での日本軍玉砕を描いた彼の作品があります。かなり大きな作品でした。
それまでの彼の作風が一変したかのような暗い画面でした。ふと作品のサインを
見ると、そこにはこれまでのFoujitaではなく、Fujitaという文字がありました。
なぜこの時期だけサインが変わったのか、音声ガイダンスはふれていませんでし
たが、彼の苦悩のあとをそこに見た気がしました。
「藤田嗣治展」は来月16日まで開催中です。
福力