2019年01月21日
昨日でセンター試験が終了しました。
結果はともあれ、受験生の皆さん、お疲れさまでした。緊張と達成感、疲労と脱力感、
今はいろんな気持ちが交錯していることでしょう。
今日の朝日新聞によると、この2日間、全国で4件の不正行為があったとのことです。
57万人もの受験生が挑んだテストで、この件数はすごいことだと思ってしまいました。
なぜなら99.9%以上の生徒たちは、そのような行為とは無関係に必死にこのテストに臨
んだということですから。
試験を作成する側の苦労も、毎年ながら大変だったと思います。これだけの科目数の試験
を過去問と重なることなく、作成せねばならないのですから。
問題にざっと目を通してみて、良問ぞろいだなあとも感じました。答えはすべて記号や数
字なのですが、その制約の中、今年も考えさせる問題が多かったからです。
例えば、英語の第3問。短い英語のパラグラフを読ませて、そのパラグラフの中の4つの
文章から、とり除いた方がよい文章を1つ選ばせるという問題です。
英語の文章は平易で、ほとんどの受験生がそれほど苦労せずに読めたと思うのですが、問
われているのは、そこからどの文章が「不要」かを選別する力です。
英語力というよりも、国語力がキーとなっているように思います。2021年の大学共通テスト
に向けて、英語に限らず、この傾向は強まっていくのではないでしょうか。
福力