2020年04月8日
昨日行われました入学式の式辞をあげさせていただきます。
式辞
寒暖を繰り返しながら、今年も春が巡ってきました。街のあちこちで、今、桜の花が
満開の時を迎えようとしています。
ただ今、本校への入学を許可された新入生の皆さん、入学おめでとうございます。教
職員一同、大いに皆さんを歓迎いたします。
今年は新型コロナウィルス感染の拡大により、異例の形体での入学式となりました。
まだ収束の目途が立たない中ではありますが、こんな時こそデマに惑わされず、正確
な情報をもとに「正しくおそれる」ことが大事です。「正しくおそれる」というのは、
感染を甘く見ない、かといって怖がりすぎもしないということです。ただ、これは「言
うは易く行うは難し」です。不安があれば、この後配布されるiPadを使ったシステムで、
ぜひ先生に相談するようにしてください。
さて、今年は新校舎1年目。実は先生にとっても在校生にとっても、新しい環境での
学校生活という意味では、皆さんと同じです。これから一緒に、地域から愛され親しま
れる学校をつくっていきましょう。皆さんは中学校が36期生、高等学校は38期生に
なります。これからの学校の歴史は皆さんによってつくられると言っても過言ではあり
ません。まずはその自覚をもって行動するようにしてください。
入学式にあたり、本校の校訓「自主自律」を紹介しておきたいと思います。校訓「自
主自律」の意味は、自分のことを自分の力でコントロールできる人になろう、というこ
とを意味しています。さらにその先に自分が身につけた力を、人や社会のために活かそ
うという願いも含まれています。
もちろん、自分の力で自分をコントロールするのは、先ほどの「正しく恐れる」と同
様に、「言うは易く行うは難し」です。先生方からいろいろなアドバイスをもらいなが
ら、一歩ずつその目標に近づいていってください。そして学校生活では、積極的に自分
のやりたいことを自分から求めてください、探してください。その結果、3年後あるい
は6年後に、夢や目標、そしてできれば志をもった人になってほしいと期待しています。
次に大阪青凌の良き校風を紹介します。それは「挨拶」です。皆さんのなかにも、入
試説明会等で本校を訪れた際に、在校生から「こんにちは」と明るい声で挨拶をされた
人が、たくさんいるのではないでしょうか。生徒たちがよく挨拶をすることは、本校の
良き校風の1つです。最初は恥ずかしい思いがあるかも知れませんが、先生や来校者に
対して、自分からすすんで挨拶をするようにしてください。挨拶をされていやな思いを
する人はいません。そして心がけひとつで、誰にでもできることです。この挨拶をする
習慣が身につけば、学ぶことによって得る教養と同等に、皆さんの将来にとってすばら
しい財産となります。ぜひこの校風を受け継いでいってください。
さて来年、本校の経営母体である浪商学園は、創立百周年を迎えます。本校の校地移
転は、その記念事業の1つです。真新しい校舎の主役はもちろん君たちです。先ほども
言いましたが、百周年を迎える来年、自分の夢や目標を明確に持ち、それらを実現する
べく努力している君たちであってください。大いに期待しています。以上、入学にあた
っての私の式辞といたします。
令和2年4月7日
大阪青凌中学校・高等学校
校長 福力 稔