校長ブログ

2017年07月27日

大学入学共通テスト①

今、文部科学省と言えば、M学園とかK学園の問題でクロースアップされがちなのですが、
今年5月にセンター試験に代わる「大学入学共通テスト」の実施方針案が公表されていま
す。本来なら、議論すべきなのはこのテストの中身や実施方法のはずですが、現実は全く
そのような議論はなされておりません。

それでは公表された「大学入学共通テスト」の中身はどうなのか?公表されて2カ月以上経
ちましたので、その概要をふりかえっておきましょう。
まずは実施開始年度ですが、2021年1月。つまり2020年春に高校3年生になる生徒からが新
テストの対象となります。現在の中学3年生ですね。
実施の形体ですが、改革の当初にうたわれていた複数回受験は見送られました。これまでと
同じように1月の中旬に2日間という形は変わらないようです。合わせて改革の当初に検討
されていた合教科・合科目(数学と理科を合体させるなどの教科融合問題等)も、同じく見
送られました。合教科・合科目については、中間報告あたりから、報告書にも全く触れられ
なくなりましたので、今後導入されることはもうないのかも知れません。

次に具体的な科目の中身の変更点です。まず国語・数学についてまとめると、以下のように
なります。
・国語  従来のマークシート方式の問題に加えて、80字~120字程度の回答を要求する記述
     式問題を3題出題する。
・数学  従来のマークシート方式の問題に加えて、数学的に物事を考える記述式問題を3題
     出題する。
となっています。同時にこの2教科については、記述式の具体的問題が公表されました。

少し長くなりましたので、英語についての変更点、また今後の予想、さらに全体の問題点につ
いては次回にまわします。
福力