2020年04月6日
「沈黙の春」、かつてレーチェル・カーソンが違う意味で使った言葉ですが、今年の
春は、まさに沈黙の春になってしまいました。学校は昨日、分散で新入生の用品渡し
を実施しました。また本日は、当初の予定では在校生登校日(クラス発表)となるは
ずだったのですが、感染者急増のため中止となりました。移転を順調に終えていただ
けに本当に残念です。生徒の皆さんも早く学校に行きたい思いが募っていることと思
います。もうしばらく我慢してください。
さて、世界的なパンデミックを引き起こした新型コロナウィルスですが、新聞や雑誌
あるいは他のメディアからの情報に日々接し、ようやくその正体が見えてきた気がし
ています。さまざまな玉石混合の情報の中で、私が個人的に一番勉強になったと思った
のが、堀江貴文氏のホリエモンチャンネルでの、峰宗太郎氏(米国国立衛生研究所研究員)
のインタビューでした。(※https://www.youtube.com/watch?v=xDBtQCQ6fWk)
今回はそこで語られたこのウィルスの特徴をまとめてみました。
まずこの「コロナウィルス」という名称ですが、一般的な風邪を引き起こすウィルスの
ことで、これまで全部で6種類が確認されていたそうです。そのうち4種類は、特に重篤な
疾患を引き起こすことはないそうですが、あとの2種類、重症急性呼吸器症候群(SARS)
と中東呼吸器症候群(MERS)は、今回のウィルスのように急性の呼吸器疾患を引き起こす
ウィルスとして知られています。
今回のウィルス(つまり7番目のコロナウィルス)は、正式に「サーズコロナウィルス2」
となったようで、この名称からわかるように、ウィルス表面のたんぱく質の種類がSARSに
とても似ていて、全体の遺伝子情報もSARSにとても近いということのようです。
そしてウィルスの毒性もSARSと似ており、のどや肺における親和性が高いのが特徴とのこ
と。さらに重要なのは、SARSよりも感染しやすいことです。SARSが発生確認されたのは、
2002年のことですが、翌年までに収束し、今回のように世界にパンデミックを引き起こす
ことはありませんでした。つまり、中国国内で封じ込めることに成功したのです。しかし、
今回のウィルスは、感染性が強いこと、そしてこれは推測ですが、2002年に比べて中国の
経済力がとても高くなったゆえに、中国からビジネスや観光で世界中に出国する人が多く
あっという間に現在のような状態を引き起こしたと考えられます。(次回に続きます)