校長ブログ

2024年03月15日

第37回中学校卒業式 式辞

 ようやく穏やかな陽気となり、明るい日差しが降り注ぎ、春の到来を間近に感じるようになってきました。

 本日、ここに大阪青凌中学校第37回卒業式を挙行するにあたり、保護者の皆さまにご臨席を賜り、このように式を執り行えますこと、教職員一同、心よりお礼申しあげます。また今日の佳き日、保護者の皆さま、ご家族の皆さまには、お喜びもひとしおのことと拝察いたします。お子様の中学ご卒業、誠におめでとうございます。

 さて、ただ今、卒業証書を授与された37期生のみなさん、中学卒業おめでとうございます。卒業証書は、みなさんが3年間の学業を修め、中学校生活を終えたという大切な証です。今一度、義務教育を終える達成感を感じてほしいと思います。

 みなさんは、この3年間で心身ともに大きく成長してくれました。担任安川先生の、日々の熱い指導のもと、お互いに助け合い、一致団結した、笑顔の絶えないクラスとなりました。学校行事においても大活躍してくれました。

 青凌祭では、2年次は「リメンバーミー」、3年次は「ズートピア」の演劇発表に挑戦しました。チームワークの取れた、堂々とした演技がとても印象に残る発表でした。特に、「ズートピア」は、作品部門・俳優部門・立て看板部門のいずれにおいても表彰され、見事三冠を達成しました。みなさんの力が結集した成果です。

 また、オーストラリアでは、この学年のみなさんが、初めて現地校との交流をメインにした研修を体験しました。交流先の中学生とバディを組み、通常の授業に参加し学校生活をともに送りました。十分に伝わらないもどかしさはあったと思いますが、送別会では、バディ・青凌生ともに涙々のお別れであったと聞き、みなさんにとって、かけがえのない体験となったのだと思います。

 このように、さまざまな行事や取り組みを通じて、みなさんは「ひとつ上の自分」へと確実に成長し、クラスの絆は一層強まり深くなっていったことだと思います。

 

 中学卒業時に、みなさんに、ぜひ覚えておいてほしい言葉があります。ある本に次のような一節がありました。

「チャンスは準備ができている人にやってくる」 自分はなかなか運に恵まれないなぁと言う人がいます。でも、もしかすると、チャンスは誰にも平等に巡ってきている、のかもわかりません。自分に来たチャンスをつかみ、成功するかどうかは、そのときまでに、その人に準備がどれだけできているのか、にかかっているのだと思います。せっかくチャンスが巡ってきても、準備が不足していれば、そのチャンスを自ら逃してしまいます。

 そして、きっと偶然ではなく、努力して準備ができていればいるほど、チャンスはより巡ってくることになるのだと思います。何の努力も準備もせず、ただ「棚からぼたもち」を待つような運任せでは、チャンスはやってこないでしょう。

 実は似たような言葉は、コミックス「ハイキュー!」にも出てきます。インターハイ予選に負けて引退する、バレー部キャプテンが涙ながらに後輩に「チャンスは準備された心に降り立つ」という言葉を残しました。

 4月から高校生になるみなさんには、これから日々、自分の目標に向かって努力を続ける人になってほしいと思います。準備を続けていれば、必ずどこかで何かのチャンスが巡ってくることを信じてください。そして、みなさんが自力でそのチャンスを生かして、ステップアップすることを願っています。 

 最後になりましたが、保護者の皆さまには本校の教育活動に対し、あたたかいご支援とご協力をいただきましたこと、あらためてお礼申しあげます。今後とも大阪青凌にご鞭撻を賜りますよう重ねてお願いいたします。

 以上、第37期生の未来に幸多からんことを願い、私の式辞といたします。       

                    

令和6年3月15日                      

大阪青凌中学校 校長  向 忠彦