校長ブログ

2024年01月9日

2023年度第3学期始業式あいさつ

 生徒のみなさん、新年あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。本日3学期の始業式を迎えました。お正月は、家族や友だちと充実した時間を過ごせましたか。

 年が明けた1月1日の午後4時過ぎに、石川県能登地方に非常に強い地震が発生しました。大阪でも怖いくらいの強い揺れを感じましたが、能登では、津波が押し寄せるとともに、家屋の倒壊や火災が相次ぎました。被害に遭い命を落とされた方、いまだ安否不明の方が多数おられます。捜索活動は今も続いています。避難所での生活を強いられている方は約3万人おられます。中には目前に迫った大学受験生もいます。避難の長期化が予想されますが、状況が1日も早く改善され、被災者の方の不安が少しでも解消されることを祈るばかりです。

 現在の地震対策は、発生を前提に考え、できるだけ被害を少なくする対策に力を入れるというふうに変わってきています。想定外を減らし、備えることの重要性を一人ひとりが念頭に置き、食料備蓄や施設・住宅の安全点検、避難経路・避難所の確認などに日頃から努めなければならないことを再認識しました。

 

 3学期は、中学1年生から高校2年生の生徒のみなさんにとっては、1年間の学習の総仕上げの時期であり、また次の学年への準備期間となります。日数的には少ないですが、そのことを念頭に置いて過ごしてください。

 高校2年生のみなさんは、4月からは、自分の進路を決める大学入試の受験生となります。つまり、この3学期は高3の0学期という位置づけとなります。そういう意識で3学期の学校生活を送ってください。

 中学3年生のみなさんは、高校のコースが最終的に決定する試験を2月に控えています。この1ヶ月、悔いを残さないように、目的意識を持って取り組んでください。

 高校3年生のみなさん、いよいよこの週末には大学入学共通テストが実施され、引き続き私立大学と国公立大学の一般選抜が実施されます。最後まで、あきらめずに努力を続けてください。みなさんの周りには一緒に受験をする仲間がいます。サポートをしてくれる家族・学校の先生がついています。ぜひ平常心で、いつものルーティーンを崩さず入試を迎えてください。

 

 全校生徒のみなさん、1月・2月は、インフルエンザがいつまた流行するかわかりませんので、規則正しい生活を心掛け、体調管理にはこれまで以上に気を配ってください。

 また、気持ちがしんどいときには、決して一人で悩まないでください。私が愛読している「ミステリと言う勿れ」の中で、久能整(くのうととのう)くんが次のように言っています。「人は弱くて壊れやすくて、病むことも倒れることもある。アメリカでは、それが当たり前だと考えられている。だから修復する。治そうと思う。それができると信じている。一方日本では、人の弱さを認めない。悩むことすら恥ずかしいと考えるような風潮があり、相変わらず根性論。弱くて当たり前だと、誰もが思えたらいい。」

整くんの言うとおり、人の気持ちや心というのは、時として弱いものです。みなさんは決して一人ではありません。しんどいときには周りの人を頼ってください。お互い声を掛け合いましょう。よろしくお願いいたします。

 

 3学期始業式にあたり、私の話は以上です。ありがとうございました。