2026年4月7日
2026年度入学式 式辞
CATEGORIES:凌雲青雲(校長ブログ)
桜の花が満開となり、春爛漫の陽気となりました。
本日、ここに、保護者ならびにご来賓のみなさまにご臨席を賜り、大阪青凌中学校・高等学校 2026年度入学式を挙行できますことは、私たち教職員にとりまして、この上ない喜びです。厚くお礼申しあげます。
ただ今、本校への入学を許可されました、中学42期生44名、高校44期生328名、あわせて372名の新入生のみなさん、入学おめでとうございます。
保護者のみなさま、本日は誠におめでとうございます。高い席からではございますが、お子様のご入学を心よりお喜び申しあげます。
さて、新入生のみなさん、入学式にあたり、本校の校訓についてお話しておきたいと思います。大阪青凌の校訓は「自主自律」です。「律」は自分を律するというときに使う漢字で、「自主自律」とは、わかりやすく言うと、自ら考え判断し、自ら決定し行動する、ということです。自分が身につけたその力を、将来、人や社会のために活かそう、という願いも込められています。
もちろんこの校訓を実践するのは簡単なことではありませんが、大阪青凌に入学して、これから自分の夢に向かって進んでいく新入生のみなさんに、聞いてほしいお話しがあります。
みなさんもよく知っている、フィギュアスケ-トの坂本花織選手は、2月のミラノ・コルティナオリンピックで大活躍し、団体戦と個人戦それぞれで銀メダルを獲得しました。ただ、坂本選手の21年間のスケート人生は、決して順風満帆であったわけではありません。2018年17歳のとき、平昌(ピョンチャン)オリンピックに出場し、個人戦で6位に入賞しました。スピード満点のジャンプが当時の強みでした。ところが1年半後、大きな壁に直面します。19年シーズンにはロシアの選手たちが次々に4回転ジャンプを成功させ、トリプルアクセル(3回転半)さえ持っていない坂本選手は、なすすべなく敗れました。4回転を試してみると、ひどい捻挫をしました。これでは、オリンピックや世界選手権では、もう表彰台は望めない、自分には勝ち目がない、とスケートへの意欲を失います。その時、坂本選手に手を差し伸べたのが、フランス人の振付師の先生でした。「技術の出来栄え点全部で+5をもらったら、これだけの点数になるんだよ」「花織が今できることは、自分の技をパーフェクトにすることでしょう。」と教えてくれました。つまり、大きなジャンプを飛ばなくても、スケーティング技術や表現力を磨けば、坂本選手が持っている技でも大きく点数を伸ばせるということです。
これがターニングポイントとなり、目指す目標が決まりさえすれば、努力はできる、と坂本選手は確信します。練習で力を出し切り、得点が伸びるようになりました。2022年の北京オリンピックでは、ロシア勢の中に割って入り、ましたが銅メダルをつかみました。そして、その後、自分のできるジャンプで確実に高い出来栄え点を得る技術と、世界一とも称されるスケーティングスキルで、高い演技構成点をマークできるようになりました。ミラノ・コルティナオリンピックで2つの銀メダルを獲得しましたが、引退試合となった10日前の世界選手権では、ノーミスで金メダルをつかみ、オリンピックのリベンジを果たしました。
坂本選手は次のように言っています。「このやり方が一番自分に合っているし、これでやると強く決めてからはスケートに迷いがなくなった。一つ一つの試合で絶対勝つという気持ちがきちんと芽生えた。」
これから学校生活を送る新入生のみなさん、今の坂本選手の話をぜひ参考にしてください。みなさんは大阪青凌の学校生活の中でいろんな体験を積み重ねていきます。学習・学校行事・クラブ活動・探究活動などを通じて、きっと自分の得意分野や苦手なことがわかってくると思います。自分の得意分野をいっぱい見つけて、それを伸ばしてください。その時に、みなさんの周りには、ともに学校生活を送る仲間がいます。大阪青凌の学校生活の中で夢や目標を見つけ、同じクラス・学年の仲間と一緒に努力を重ねていってください。坂本選手のように、目指す目標が決まれば努力はできます。失敗してもかまいません。困ったときには仲間や先生たちの力を借りましょう。
保護者のみなさま、私たち教職員は、お子様の夢や目標の実現に向け、全力で指導にあたります。それには、ご家庭と学校との連携が欠かせません。ご理解とご協力を何卒よろしくお願いいたします。
結びに、大阪青凌に入学するみなさんが、充実した中学校生活・高校生活を送り、「ひとつ上の自分」へ成長してくれることを心より願い、私の式辞といたします。
2026年4月7日
大阪青凌中学校・高等学校
校長 向 忠彦
